ゼミナール活動の紹介

ゼミの概要


岸田ゼミナールでは,近代・現代の日本経済史(経営史を含む)を専門的に学びます。過去から現在にいたる日本経済の歩み,産業・企業の軌跡を知り,その成功や失敗の要因を探ったり,現代の日本が直面する問題について過去の経験と照らし合わせて深く考えてゆきます。「経済史」のゼミではありますが,現代的な問題についても積極的に取り上げています。

 

 

 

 ゼミ活動の目的

本ゼミの目標は,ゼミ活動を通じて学生一人一人が社会人として活躍していく上で必要な「知的生産の能力」を身に付けることです。具体的には,①様々な情報を集め,その中から問題点を発見する力,②問題解決のための様々なスキルを学び活用する力,③導き出した自分の考えを分かりやすく他人に伝える力,④議論を通じて自分の考えをさらに高める力,などをゼミ活動を通じて学んでいきます。3年間を共に過ごすゼミナールでの経験が卒業後の自分自身の糧となることが,私の希望でもあります。

 

ディベート大会への参加

岸田ゼミの活動の特色であり,もっとも力を入れている活動がディベート大会への参加です。
ディベートとは,あるテーマについて,対立する2つの立場(肯定と否定,あるいは,A案とB案)に分かれて,それぞれのチームが自分たちの主張を根拠を 示しつつ理論的に示し(立論),相手の主張に対する批判をおこない(反駁),そして両チームの討論(ディスカッション)を通じて,最終的にどちらのチーム がより説得力のある議論をしたかを第三者が判定し勝敗を決する「知のスポーツ」です。
岸田ゼミでは,北海道から関西までの8大学のゼミナールが参加して毎年秋に開催される「渋沢栄一杯 経済史・経営史ゼミナールディベートリーグ」に参加し,2年生・3年生のそれぞれが他校との競技ディベートを通じて調査研究・プレゼンテーション・討論の能力を競います。

 

コミュニケーションとチームワーク

ゼミナールの活動を通じて、ゼミのメンバーは「チームワーク」を学びます。「チームワーク」とは、仲が良い、という意味ではありませ ん。”Team”がいかに”work”するか、そのためには自分たちが何をすべきか、というのがチームワークの本質です。また、ゼミ内のコミュニケーショ ンも重視しています。ゼミは2学年合同で実施し、学年の枠をこえて意見を出し合います。もちろん、勉強以外の面でも、合宿やイベントを通じて、学生同士、 また教員と学生のコミュニケーションを図っています。

ゼミでの活動

ゼミナールは,2年生・3年生合同,2時限連続で行っており,4年生も適宜ゼミに参加して後輩への助言や指導をしています。ゼミの主な活動内容は下記の通りです。

文献購読・新聞報告

文献講読では,経済史や日本経済に関する基本的な文献を読み知識を蓄えると同時に,その内容についてグループディスカッションを行います。これまでにテキストとして使用した本の一例をあげると次の通りです。

・鈴木正俊『経済データの読み方』新版,岩波書店,2006年、
・下川浩一『失われた十年」は乗り越えられたか―日本的経営の再検証』中央公論新社,2006年。
・岩田規久男『日本経済を学ぶ』筑摩書房,2005年。
・佐々木聡(編)『日本の戦後企業家史―反骨の系譜』有斐閣,2001年

また,最近の新聞から経済に関する記事を選んで報告する「新聞報告」の時間を設けています。発表者は,取り上げた記事について,その背景となる知識を含めて責任をもって説明することが求められます。

グループ研究活動(ディベート大会)

上述のディベート大会を目標として学年ごとにグループ研究を行います。まず,研究を行うための基礎的な技術(文献・資料の収集と活用の方法,表計算ソフトなどの使い方,発表・プレゼンの方法など)について学習します。ディベート大会のテーマは5月に発表され,2年生,3年生それぞれがチームを作り,夏休みを中心に調査を進めて自分たちのプレゼンテーション(立論)を完成させます。その後,学内での討論を通じてディスカッションの練習を重ね,3年生は,他校との練習試合もおこなって議論を鍛えます。本番が近づくと対戦相手の資料を検討し,相手への反駁や討論の準備をして当日を迎えます。ディベートでは,個人の能力や努力だけでなく,チームとしての意思疎通やコミュニケーションも求められます。

卒業論文

4年生は,卒業論文の執筆に取り組みます。各自の問題関心に基づいて論文のテーマを決定し,具体的な調査・研究をおこない,1年間をかけて卒業論文を完成させます。定期的に卒論研究の進行状況の報告と,論文作成の指導をおこないます。卒論のテーマについては、経済・経営に関する内容であれば自由に選択できます,現代的な問題を卒業論文のテーマとして取り上げる場合は,論文の中で「長期的・歴史的視点からの議論」を入れることを条件としています。